’00,11,23〜26 立山 


 11月の立山は博打だ、天気・積雪・雪質、どれをとっても行ってみなければ解らない。 おまけに高い交通費、宿代…同じ金額出せば、北海道ツアー、ホテルからリフト券までついて来る。
 それでも11月の立山に引かれるのはなぜなのだろうか。まだ、下界では時として残暑を経験する頃、宿の予約を済ませ、日々ライブカメラが映し出す画像に憂する。そして立山、その尾根筋のクラストした斜面にアイゼンの爪を当てたとき、解る、そして虜。


浄土川への坂

浄土川への坂

雷鳥坂

大走り谷


大走り谷

大走り谷

大走り谷

内蔵助カール

23日、扇沢より入山、浄土の東斜面を2本。

 富山方面から入る場合は車窓から景色が見える為、高度を重ねる度に雪を感じる事が出来る。しかし、扇沢から入る場合は、真っ暗なトンネルをケーブルカーやらトロリーバスを乗り継ぎ、いきなり室堂だ。はやる気持を押さえ、ドカドカと階段を登り上げ、その屋上に上がり初めて望む立山(雄山)の姿。例年ならそこで「うお〜っ!」の声があちこちで上がる。
 今年もやってきた11月の立山、でも、そこに歓声はほとんど聞かれなかった。ライブカメラやらもろもろの情報にて雪が少ないとは解っていても、いざ実物を見ると「…少ない」。
 雷鳥はなんとかいけそうだ、あとは雄山の裾から山崎カールの下あたりか。とりあえず一ノ越を目指す、浄土の東斜面を見てダメなら山崎カールを登ろう、それを今日の予定とした。
 天気快晴、雪は良く締り、また適当にさらついた雪がその上に乗っている。浄土は充分雪が付いている、一ノ越を巻くようにして稜線上に出る、硬い、アイゼンを着ける。約1名アイゼンを持ってこなかった者がいたので祈る。
 浄土東斜面、今シーズンの初ターンだ、緊張する。エィ、ヤゥ、トゥ!バランスを崩しながらも何とか1本下り切る、と、油断したところで雪質の変化に前転を決める。いつものように黒いフリースの帽子が白に変わる、やっぱ、こうでなくてはらしさが無い。そして登り返し、再び浄土山頂へ。


扇沢準備

ロープウェーよりタンボ

室堂到着

雄山を背に


アイゼン装着

浄土

初滑り・浄土東斜面

ディナー・みくりが池

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