上州武尊山

2月の武尊山

武尊山、山遊びの記録
武尊山ってどんな所?
武尊山、雪のない時
しんめいの湯




武尊山、雪のある時


・注意 
2007年度のオグナスキー場のHPに武尊山のスキーでの登山禁止のお知らせが載っています。スキー場にも登山禁止の看板がいくつか立てられています。当HPは、その事に対して言及はいたしません。あくまでも自己判断・自己責任にて行動して下さい。ただし、十二沢を滑ってゲレンデに戻る際には、絶対に第6リフト(旧十二沢第2ペアリフト)の下を滑ってくぐらないで下さい。スキーを外して歩いてゲレンデに出るようにしましょう。いつまでも武尊の山滑りを楽しむ為に、是非守って下さい。

武尊の地図

日帰りツアーとして武尊山を楽しむ為の3コース紹介。

1) まず、ツアー入門編としてオグナスキー場より前武尊往復1〜2時間コース。これは前武尊へ登って帰って来るってだけのコースだが、中にはこれを1日中繰り返している人もいたりする決して侮れないコース。ただし、滑走の際決して山頂のオゲナ像正面の斜面を滑らない事、必ず登ったトレースより北側を滑る事守って下さい。オゲナ像正面の斜面はゲレンデへは戻れません。遭難コースです。
2) 次に、お手軽コースと書いてしまった前武尊より荒砥沢を標高1355m地点まで滑り、出合う林道をテクテクスキー場まで戻る3時間コースだが、もちろん、山スキーにお手軽などと言うコースは存在しない。注意点としては荒砥沢標高1700mあたりよりの谷底を進まぬ事、とても危険だ。谷の左斜面をトラバース気味に巻く事をお薦めする。それと標高1355mの林道地点を通過してしまわぬ事、積雪が多くなると林道確認が出来ません。地図・高度計もしくはナビにて位置確認を怠らぬ事。
3) そして、1日編として武尊牧場スキー場より東尾根を中ノ岳まで登り、西俣沢を滑走、牧場へと戻る八時間コース。途中の避難小屋は厳冬期見つけ難く頼らぬ方が無難。また、西俣沢下部は深い薮の片斜面が続き、特にトラバースが苦手なボード等では入り込まない方が賢明です。

Field 紹介

十二沢 十二沢。本来、登りと下りとで適したルートが違う。でも、まぁ、あまり考えずにとりあえず何処でも滑れる。ただし、スキー場最上部正面尾根の南側(荒山沢)を決して滑らない事。ゲレンデには戻れません。遭難します。
 植生は岳樺、その大木の間隔がすごくいい。標高差は登り220m、下りが300mってとこだから一気に滑れば数分、10ターン程度で滑っちゃう人もいるかもしれない。

前武尊 前武尊。十二沢を登り切った所が前武尊山頂だ。スキー場最上部より標高差にして220m。春の締まった時期ならツボ足で30分掛かるかどうか。厳冬期のラッセル時では1時間から3時間、深さと重さによって違う。
 山頂には日本武尊の像と、それを被うH鋼と鋼鈑で出来た立派な屋根がある。趣が無いと言う意見もあるが、吹雪いてる時などは結構頼りになる。

荒砥沢 荒砥沢。前武尊より剣ヶ峰方向に少し下った位置より右側が荒砥(あらすみ)沢だ。ただし、気持ち良く滑れるのは標高差300m程度、後は林間トラバース、そして、ブナの原生林をXCっぽく下ると標高1355mにて林道におちあう。その林道をテクテク小1時間歩けばオグナのスキー場に戻れる。でも、そう言ったまどろっこしいのが嫌いな自分達は、滑った分そのまま直登にて再び山頂に立つ、そして、十二沢を滑って帰る。

家ノ串 家ノ串。真ん中の平ベったいのが家ノ串だ。山頂には家ノ串(朝日岳)って小さな看板があったりするので、朝日岳って別名もあるのかもしれないが、他でその呼び名は聞いた事が無い。
 稜線沿いにどんなに風が吹いていてもこの山頂だけは風が無いという、なぜかとても不思議な場所だ。そして、そこから写真手前側が荒砥沢、奥が西俣沢、左が川場谷だ。

中ノ岳 中ノ岳。家ノ串より見た右が中ノ岳、左が主峰沖武尊だ。中ノ岳は夏道が山頂へは伸びておらず、冬期及び残雪期のみ山頂に立てる。中ノ岳から左側は全て川場谷、写真右は西俣沢、そして写真の裏側が大沢、ここが良い!すごく良い!至仏が良く見える、至仏からも良く見える。でも、厳冬期はカリカリクラスト、降れば雪崩、あんまり滑れる時は無い。

・冬期武尊山で遊ぶ時の注意


1)記述中のタイムはラッセルが無いか、あっても脛程度、シール移動、山馴れした人の平均タイム。スノーシュー・和カンだと倍、ツボでは厳冬期は入ってはいけません(ワンゲル・山岳会の冬期鍛練を除く)。
2)特に剣ヶ峰周辺に言える事ですが、降雪時・降雪後は雪崩の危険が非常に大です。ビーコン・スコップ・ゾンデ棒を携帯し、ピットを掘り、安全確認の上での行動を薦めます。もし、これが技術的に経験的に出来ないパーティーは、厳冬期の前武尊より奥は入るべきでは無いと思います。また、剣ヶ峰に関しては滑れる自信の無い人は無闇に近付かない方が賢明です。斜滑降・キックターンや横滑り(またはチョッカリ)でも降りられない事はないですが、そんな事をしても意味はありません。見苦しいだけです。危険です。
3)ソロでの荒砥・西俣・川場谷滑降は注意が必要です。もしもの後に対処の術がありません。運が良ければ春のザラメの時期に見つかりましょうが、それを過ぎれば獣のエサ、そして武尊の土になるだけです。特に、単に他人のトレースを追うという行為は論外です。
4)武尊山全体に言える事ですが、この山は信仰の山です。修験道の山です。十二沢を始め、至る所に信仰の証、祠や石仏が置かれています。そういった事を考え、山に敬意を表し、私達はこの山で遊ばさせて頂いてると言う感謝の気持ちを持つ事も大切ではないでしょうか。
5)最後にお決まりの文句ですが、本来とても危険な場所です。全て自分の技量、責任において行動して下さい。何処の情報でやってきたかと言う問いに「このHP」と答える人がいるようですが、必ず「自分の判断で」という言葉を付け加えて下さい。当方はいかなる事態の発生に対しても一切関知しません。

 1995年2月19日、剣ヶ峰においてトラバース中のパーティーが雪崩に遭遇、一人の方が亡くなられました。発生箇所は剣が峰直下、標高2040m、傾斜約38度、巾60m、切断面の深さ1〜2m。流れ落ちた規模は全長700m、巾30〜60m、標高差340m。当日の天気小雪、風速北東よりの5m、気温-10°、雪質シュカブラ気味の硬めだったそうです。御冥福をお祈りいたします。
 2005年、前武尊より滑走時の遭難事故が4件続けて起きました。絶対に前武尊山頂のオゲナ像正面の斜面荒山沢を滑らないで下さい。必ず登ったトレースより北側(オグナ像より見下ろして左側)を滑って下さい。オゲナ像正面の斜面はゲレンデへは戻れません。遭難します。


・2.5万は鎌田、藤原湖。
・問合せ先は
 オグナほたかスキー場(0278-58-2133)、←ただしゲレンデ外の救助はしません。
 片品村役場観光課(0278-58-2111)、
 沼田警察署(0278-22-0110)です。
・事故・遭難時の対応は
 片品村遭難対策救助隊(ボランティア、片品村観光課)、←ただし冬期の救助はしません。
 県警沼田警察署谷川岳警備隊
 防災航空隊(防災ヘリはるな)となります。
 すべて110番通報です。なお、携帯は一部繋がらない所もあります、注意が必要です。