4,18 至仏 Part1 |
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尾瀬です!大勢で行きました、 あっ!ごめんなさい、フリーズしないで!。 それにしても、な〜んだ、みんな初めてだったんだ〜。 |
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山頂、強風視界不良。 |
山の鼻、レストラン (酒がたんねぇぞ〜!)。 |
至仏山、Excellntツアー(語り部) 「富田さ〜ん」テントの生地の向こうから聞き憶えのある声。あ、関口さん?時計を見ると、5:00。まだ早いじゃん。もうちょっと寝かせてよ。出発、6:30になったから。うっそー、約束は7時だったっしょー…。しょーがない、起きますか、副田さん。もぞもぞ、テントから這い出し、トイレに歩きだす。鳩待山荘の周囲そこかしこには、融けたチョコのように変色した***とキジ紙が。おっと、朝っぱらからこんなもん踏んづけたら、それこそウンの尽きだー。シュラフ、カバーを片付けてテントの中でコンビニ食。マット丸めて、テントをたたんで、着替え、ツアーの準備。 さて、シール組とツボ組、知ってる人と知らない人、誰が今日のグループなんだかよく判らないまま鳩待を出発。結局予定どおり7:00でした。悪沢岳に向かう尾根は、急過ぎも緩過ぎもしない登り。天気は曇りだが、まだ空に明るさも残っている。何とか2時くらいまで持ってくれればいいのだが。歩きだすとやはり暑くなってくる。山スキーの人達もいる。しばらくしてツボだった関口夫妻、シールに転向。やはりまだ、ツボで行けるほどには締まり切っていないらしい。そういえば、板を踏むたびにミシッと割れるよー、うう、上はモナカか…。皆もジャケットを脱いで体温調節。この辺りで何となくメンバーが固まる。関口さん夫妻、榛名町の板垣父ちゃん、同じく清水さん(って、榛名には佃煮ができるほどいっっぱいいるらしいのですが…)、おなじみラッセル隊長の大出さん、MTBライダー&ライターの丹羽さん、国分さん、そしてナイトー一族「父」こと副田さん、同じく「長男」の私、以上9名。ちょっぴり斜度が増して、悪沢岳のピークも近づいてきたことを感じられる。 悪沢岳のピークは踏まず、右に山腹を巻いて、いよいよ至仏の南北に延びる尾根を辿る。途中、山スキーの一行のなかで、なぜか普通の長靴を履いてかなり苦労している初老の方を見かける。私と同じくスキー靴が合わなくて仕方なく、長靴を履いているのだろうか?スキー靴は担いで。でも普通の長靴じゃ歩きにくいし、第一足が冷たくなりません?いくら春山といっても…。 大出さんはもうずっと先に行ってしまったみたいだ。残業100時間で疲れ切っている国分さんと必死で皆を追いかける。今日のペース、かなり早いよね。大出さんには、ソリで乗っけてってもらいたいっすよ、そのくらいのハンデがないと対抗できない、と国分さん。ふだんはスタミナ充分なのに、ほんとに残業100時間+臨出がボディブロウのように効いているのかも。皆さん、働き過ぎに注意しましょう。仕事のない人もいっぱいいるんです。分かち合いましょう、ワークシェアリングの時代なんだから。 尾根上の小広い所で小休止。私と国分さんが着いたときには、皆、もうエネルギー補給し終わってる。慌ててアップルパイ食べて水を飲んでたら、もう出発。ガスってきたのでジャケットを着込んで手袋つけてと…、顔を上げたら、オイオイみんないないよー。ガスで見えないだけなんけど、待ってくれ〜。ちょっとピッチを上げてひたすらシュプールを追いかけていくと、やっと国分さんと清水さんの後ろ姿らしき影が見えてきた。でもなかなか追いつけない。 小至仏にさしかかってきたのだろうか。トラバースしていく斜面の傾斜がだんだんキツクなってくる。右手、谷側がガス出見えないので、ちょっと緊張。けっこう長いぞ、このトラバース、ああ、右足が疲れてきた。 やっとトラバースする斜面の傾斜もゆるみ、強風の至仏山頂に到着。時刻は9:40。ここまで2時感40分。最後尾の私でもコースタイムより40分も早い。大出さんの馬力に引きずり上げられた恰好か。山頂碑の前で記念撮影。清水さんはビデオでコメント入りのメンバー自己紹介カットを収録。だけど、あんまりはっきりとは写ってないかもね、このガスじゃ。 寒くてとても休憩なんかしていられない。登りの疲れもものかは、出発。ガイド本どおり、ムジナ沢かその手前の尾根上を滑るはずなのに、ガスが濃いせいか、目の前の斜面にテキトーに滑り込むことに。(よい子の皆なはマネしないようにね。)うーむ、寄せ鎬パーティーの悲しい性、リーダーがいないので、いつも何となく、こうなんじゃない?、ああなんじゃない?でルートがテキトーに決まっていく。これは、テレマーカーのせいなのか?だが、滑り始めたらもうそんなことに構っちゃいられない。雪質なかなか、ゲレンデにもなかなかないフラットな状態。適度な斜度で快適な滑降に、皆興奮モードにスイッチ。やがてガスが吹き払われた。これは悪沢?たいへんな一枚バーン発見!湿原の周囲の針葉樹林帯まで、一気に白いスロープが続いている!皆、奇声を発して、滑りまくる。ナイトー一族に入れそうな人が結構いました。が、「父・ソエダー」は、なぜか一所懸命、外向傾をとろうとしてるんです。だめじゃなですか、オトーサン、それじゃアナタのアイデンティティってものが…。 そうこうしているうちに、このまま下まで滑り込んで、鳩待に戻ってもいいんじゃない?でも、下がどうなってるか判んないよね。地図によれば、徒渉は避けられないだろうな。やっぱり、山の鼻目指してムジナ沢を滑ろう。そうだね、ま、皆初めてなんだし、とりあえず見られるとこは全部見とこうよ、次のためにも。ええっ!誰も来たことなかったの!?関口さんも?、板垣さんも?、清水さんも?!ああ…、いいぞ、さすがは北関東○○隊だ…。(脱力) じゃ、出発。東に張り出した大きな尾根をまたまたトラバース。またまた左脚が疲れるよー。右腕も疲れてきた。東の尾根の真ん中に来たら、大出さんが登り返してる。うわ、マジ?大出さんだけかと思って見てたら、なんと皆、次々と板を担いで登り始めた。しょーがねーなぁー、これだからテレマーカーは。じゃ、行くか。登り終わったら大出さんがさっそく斜面に飛び込む。あっと言う間に登り始めの地点に到着、と思うまもなく、またまた登り返し始めた。ずっとうつむいて登っていた関口奥さん、ふと見上げたら、さっき側を滑り降りたはずの大出さんが座っているのに訳がわからずびっくり。いつの間にか2回目の登り返しも終えていたと聞かされて二度びっくり。何という脚力!、何というスタミナ!今度「筋番」に「登り返し」競技を作ってもらい、200万円稼いでもらおうか…。 さて、皆そろったところで再出発。数ターンして、いよいよ目標のムジナ沢へ向けてまたまたトラバース。が、ムジナ沢、雪少なし!何だよ、これ、さっきの悪沢?の方が全然いいじゃん。沢を越えて向こうの尾根を滑るという案もあったけれど、ちょっとたいへんそう、ということで、東尾根をそのまま山の鼻に向かって滑降することになる。 今度は、やっと逆向きのトラバースで東尾根に。だいぶ滑り降りたような気がしていたが、まだ標高1800mだって。雪もまだまだイケテルし、皆また奇声モードにスイッチオン!多少デコボコが出てきて転倒者、滑落者(私です)が出るものの、まだまだ快適。清水さんが、皆の滑りをビデオに収めてくれた。(後で見せてくださいね。)ああ、至仏で成仏だー!(すいません、コレが言いたいがために、前後に長々と書いてしまいました。) そろそろ長かった快適斜面も終わる頃、皆お疲れモードに入ってしまい、滑りがヨレてきました。板垣父ちゃんは割れ目にはまり、精神的ショック大だったとか。 そして、ついに現れた!腐れ雪の緩斜面、そして針葉樹林帯(確か栂だったよう…)。スキーが回らない。超危険地帯に突入です。最後尾で見てたら、みんな危険なコケ方をしてました。もうケガはできない私(今度やったら−4回目だ−、社会的にも、会社的に抹殺されてしまう!)は、ボーゲンも途中で諦めて、斜滑降+キックターンでやっとこさ尾瀬ケ原の東端に。ホッ。11:55到着。 山の鼻では、先着の若尾さん、林さんのグループが早くも鍋を仕立てて、チゲ風のいい匂いを振りまいていました。我々は、雪面にテーブルと椅子を掘って、宴会だー。というほどにはアルコールはなく、皆、行動食ばっかり。(でも関口奥さん、舟和の芋ようかん、美味でした。) ブルッと一震えきたところで、じゃ雨が降る前に行きますか。山の鼻発13:00。ツボ組6名。シール組3名。(私は珍しくツボを試してみましたが、シールの方が早いような気がしました。)相変わらず大出さんは早い、ツボでもあっと言う間に見えなくなりそうに。 途中「ヒカル」ちゃんと呼ばれる地元群馬の女性と合流。(宇多田姓ではなさそう)何でも高崎4時発の集合時間にはとても起きられないので、一人後から追いかけ、頂上までいかずに降りてきたのだとか、私には、それの方が度胸が要って、たいへんなのように思えるのだけど。 結局10人になった我々は、フェードインしてきた春雨のなか、相変わらず同じ向きのトラバースが延々と続く川沿いを、鳩待に向かって歩いていったのでありました。(鳩待着13:30) 追記 |