’05,11,3 晩秋の芳ヶ平。


 雨に煙る芳ヶ平の落葉松紅葉(あっ、黄色だから黄葉かな?)もまたよし。


リンドウ

落葉松

ベニサラサ(種)

ノリウツギ(種)


ナナカマド(種)

内山分岐

大平落葉松

桜清水モアイ


ヒュッテ

ヒュッテ

クロマメノキ(種)

アカミノイヌツゲ(種)


雨の湿原

雨の湿原

ミヤマハナゴケ

雪メッケ!



『根小屋の百庚申』、、、おまけ。

 草津へ向う場合、最近は大戸より須賀尾峠経由が多かったのだが、今日は吾妻渓谷を通ってみた。その途中のショートカットコース脇に、気になる看板が立っており、ぜひ、今日は寄り道を…、って訳だった。
 その看板、『根小屋の百庚申』町指定文化財。まぁ、町指定ですから、まして吾妻町ですから、文化価値的扱いは決して高くはないんですが、これ、実は、日本民俗学的固形神仏像読本、つまり日本の石仏を紹介する本には必ずと言っていいくらい載っている有名なものなんです。ちなみに、根小屋って言うのは地名、百庚申って言うのは庚申×100、庚申っていうのは「かのえさる」干支で言うところの57番目、この場合の庚申は庚申講という民俗行事の事を言います。山里を歩いていたりすると、時々「庚申」と書かれた石板を見る事があると思いますが、すべて庚申講の元に建てられたものです。
 で、庚申講とはなんぞや?。概略、人間には3尸虫と言う虫がおりまして(正確には3匹の虫なんですが)、その虫、その人の行動逐一記録取っておりまして、それを60日毎の庚申の晩に、その人が寝てる間に、天帝(天のミカド)に報告に行く訳です。つまりその間に働いた悪事の数々…、までも、チクリに行く訳であります。それによっては寿命を縮められるとか…。それはかなわんって訳で考えた。じゃ、その晩は寝なければいいんだ〜ぁ…。で、60日に1日、庚申の日、村人みんなで集って、飲めや歌えで一晩徹夜、めでたしめでたしなのでありました。そして、それを記念して建てられたのがこの石仏群、百と言うのは、まぁ、几帳面に100個建ってるとこもありますが、数が多いっていう例えであります。ここの特色は、本尊である青面金剛の像が多いって言う事、また、その作りもなかなかユニークな物が多いと言う事です。
 なんでこんな事、こんな所を知っているかと言うと、実は1度来た事があるんです。それも、遥か遥か昔、高校生の頃、電車に揺られ尋ね来た。なぜ、高校生がわざわざ電車に乗って、こんな山里深い土地まで石仏を見に来たのか?、それは信仰心からか?、単なるオタクの元祖だったのか?、う〜ん、後者、きっと。




 その時の写真を捜し出しました。モノクロなのは、当時、まだカラー写真が無かった為…、って訳ではもちろん無く、石仏写真はモノクロが主流でした(今でもそうかなぁ?)。上の真ん中の左はじのが、下の左はじの後ろのやつです。なんか、小奇麗になっちゃって、当時はほんとうにうっそうとしていました。大きさも、もっと大きいと思っていましたが、小さい…、30年以上の間に縮んだのか?、こちらが成長したのか?…定かで無い。

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