横手から芳ヶ平＆パタゴニアカップ

’02,3,16～17　横手から芳ヶ平＆パタゴニアカップ

　今シーズンもテレマーカーの祭典「パタゴニアカップ」が信州志賀高原・焼額にて行われると言う。今年が第17回目だそうだが、今まで一度も行った事が無かった。でも、今年は妻がそのレースに初出場する。それでわって訳で、とりあえず運転手兼ビデオ撮影係兼応援団の一員として行きました。
　志賀高原って言う所、数年前に岩菅山を登る為リフト2～3本使った事があるだけの、いたって無縁なスキー場、折角行ったのだからと前日妻がゲレンデで練習している間、熊の湯より横手・渋経由芳ヶ平への初ルートツアーをする事にしました。

熊の湯より横手へ

横手山頂より岩菅遠望

池の塔より芳ヶ平へ

ヒュッテ到着

　初ルートと言っても、ただ単に今まで行った事が無いって言うだけで、もちろん全然難しい事は無く、熊の湯からリフト乗り継いで横手のてっぺんまで行き、適当に芳ヶ平へ滑り込むだけの事だ。このコース、草津から行くのよりずう～っと簡単なのだが、いかんせ、志賀・熊の湯へ行くのに時間が掛かる(草津へ行くのより1時間程余計に掛かる)。おまけに高速代が往復7千円程掛かる。だから今まで行った事が無かった。
　いつも池ノ塔より眺める風景、リフトを3本程乗り継いだ末に立った横手山頂、やはり新鮮だ。時同じく向いの岩菅山に登っているさんちゃん夫妻に手を振る、見える訳無いが(とりあえず携帯で手を振っている旨連絡する)。
　横手山頂より渋峠へと滑り込み(ここはゲレンデだ)冬期閉鎖中の志賀草津道路を見晴らしの駐車場まで水平移動、空荷のスキーヤーが3人程歩いているが必死に追い抜く。そして池ノ塔のカールへ到着。
　池ノ塔カール。残念な事に尾根沿いをごちゃごちゃと数本のトレースが走っている。でもまぁ、ガードレール下は全て無傷だ、先程の空荷のスキーヤーが上で見ているうちに、とりあえず転ばぬように、第1ステージ標高差100m程(距離200m程)をきっちり5ターンで滑り降りる。第2ステージ(標高差200m)も無事転ばず、そして湿原を横断していつもの場所、芳ヶ平ヒュッテへと。

ランチパスタ

フロール

池の塔遠望

渋峠スキー場

　ヒュッテには、やはり明日パタゴニアカップに出場するというテレマーカーが3人くつろいでいた。しばし会話がはずむ。その3人も2時を過ぎた頃志賀へと戻り、あとはフロールとバード、そして管理人夫妻、3人と2匹の時間が過ぎる。時を気にする事無くのんびりと、ヘッドランプも予備電池も常備している、夜までに帰ればいい…、はずだった。
　2時半を過ぎた頃、十数人もの集団がぞろぞろとやってきた。関西の某ショップだと言う。今晩泊まりだと言う。「おまえらな～ぁ！泊まりならもっと滑って来い～ぃ！おまえらじゃど～ずか～ぁ！」と言おうにも数が多すぎる。おまけに皆やたら態度がでかい、顔がでかい、背がでかい(向こうも、態度のでかいのが一人いる…、って思ったかも知れないが)挨拶しても反能無い、ほとんどの者が視線すら合わせない(それほど俺が恐そうなのか！)…やはり退散するしかないか。
　結局、ほとんど追い出された形でヒュッテを後にする。管理人奥さんが恨めしそうに見送ってくれる。きっと今晩8時には就寝だろう(具合が悪くならなければいいが)。バード＆フロールもきり無く鳴き続けてくれた。
　そして、夏道沿いに渋へ、渋から横手へ。渋峠スキー場、まだリフトが動いているものの、ついでだからとそのままシールでゲレンデのど真ん中を登る。途中、背中に白い十字のマークを着けた偉そうなのに呼び止められ「これこれ、ここはゲレンデ、みんなが滑る所、リフトを使いなさい！」などと言われる事も無く。「リフト券、没収出来るもんならやってみろ！(リフト券もちろん持って無い)」などと言い返す事も無く。パトロールどころか、一般スキーヤーの滑る姿もほとんど見る事無く、横手山頂へ到着。

　あまりにも悔しいのでバラしてやる！。この集団、先月も会っている。アルペンなのだが格好も道具もなかなかの物(Vの板やSのウェアー)をみんな揃えている、ほんとにみーんな同じものを。滑りは直接見ていないので何とも言いようが無いが、きっと上手いのだろう。カリカリのバーンでピット掘ったり、ゾンデ突き刺したりしてたので、それなりの意識もあるのだろう。でも、見てしまった池ノ塔の登り…、ほぼ同じ時間に登り始めて、途中だあちゃんが2回滑って登り返しても、まだ追いついて来られないという…、見るのが可哀相になってしまった…、SOS◯坂。

　その夜プリンス西館にて「ウェルカムパーティー」。久しぶりに沢山のテレ仲間と再会。翌日、パタゴニアカップ開催。妻は最後の旗門にて×…やはりxteleであった(来年はxteleで出てね)。
　表彰式＆閉会式が行われているプリンス西館のホール。ガラス窓から見る岩菅山が、やけに大きく感じられたのは、窓の大きさのせいか…。