’01,3,31 前武尊より家ノ串そして西俣沢、行って来る。

 先週に引き続きの武尊西俣沢大滑降、今週は完結編。そう、牧場とオグナを繋ぐのが主目的。
 今まで何十回となく武尊来ていて、なぜ、前武尊と家ノ串を繋がなかったかと言うと、ただ単に行けるって事知らなかっただけだ。行けるかどうかも解らないルートを調べる為に、雪崩ルートの真下をトラバースするなんてまっぴらだ。
 先日、剣が峰の山頂に立ってみて家ノ串方面を眺めると「どうやら行けるらしい」。そして、先週、牧場より家の串山頂に立って剣が峰方面を眺める「やっぱ、行けそうだ」。実はバッテレ隊、巷(特に某○○ハイム関係)では危ない集団で通っているらしいが、決してそんな事は無い。石橋を30回ぐらい叩いての、やっと今回の前武尊からの家ノ串。やっぱ、こっちの方が牧場から行くのより(特に帰り)ぜんぜん早い!登り返しもた〜っぷりあるし!俺達向きだぜ!。 


今日のオグナ

前武尊山頂

今日の道具

コル

トラバース

切れる

担ぎ上げ

家ノ串山頂

 問題の剣が峰北面トラバース。雪質はクラスト上に10〜20cm(沢筋は40〜50cm)のフワフワ雪、簡単に切れるがあまり落ちない(軽すぎる為?)。問題の剣が峰斜面には新雪はあまり着いていない(風の為?)。なんとかなりそうだ、慎重に通過する。
 そして、家ノ串山頂。先週より1時間も早く着いた、嬉しい。西俣沢大滑降再び!。


 ガイド桜庭氏を先頭に、八甲田山中を彷徨うようにも見える風景。しかし、先頭のジャケットは同じでも、中身はじっちゃん。場所も武尊西俣沢。そして、登り上げる先は、寒風吹きすさぶ武尊中ノ岳コル。
 おそらく大部分の人達(一般)が、一生のうちに一度として踏み入る事は無いだろう世界(もし、一度だけ踏み入ったとしたら、その人にとっては、きっと生死の世界だと思う)。そんな中でも、風が強くなればなる程、気温が下がれば下がる程、もちろん雪が降れば降る程、喜ぶ、楽しむ、 Bad Telemarker 。

 コルに辿り着くも時間が半端だ。戻るにはちと早い、中ノ岳へ行くにはちと遅い。ゲレンデ到着を5時と想定し、3時まで遊ぶ。遊ぶ先はコルの反対側、川場谷。滑って行ったら決して戻ってこられない底無しの谷、雪崩の巣だ。とりあえず10ターン…しかし、最後の3ターンは傾斜40度を越えていた。止まった瞬間から一面の雪が流れ出した。幸いにも、上は3ターン分しか落ちてこなかったのと、傾斜がきつく層の厚さが10cm程しか無かった事、そして何より雪が極端に軽かった。ただ、しゃがんでやり過ごす事が出来た。でも、生きた心地しなかった。7ターンでやめとけば良かった。


川場谷

川場谷(この後流れる)

一面のデブリ(足元)

再び担ぎ上げ

再び家ノ串

見上げれば剣が峰

振り向けば家ノ串

再び前武尊

 今回、2人のゲストと共にの武尊でした。
 まず1人目Y氏(都合により匿名をもちいます)。今回が2度目の共にの武尊山行きなのですが、出掛けるにあたっての家族への言い訳(嘘)が涙ぐましい(書きたいのだが、これまた都合により書けない、惜しい!)。そんなY氏、北海道生まれ、青春時代をニセコで過ごした(もちろんスキーをして)初代TAJレーサーが、今回、西俣沢を滑って言った「ニセコなんかより全然良い!」。
 そして2人目I氏(本人の確認をとるのを忘れたので、とりあえず匿名で)。数週間前に、一緒に行きたい旨のメールが来たのだが、日程が折り合わずそのままになっていた。そして、今日、突然リフト乗場で話しかけられた「バッテレですか?」。今日はほんとに運が良かったです。雪も良かったです。斜面も最高に良かったでしょう。また御一緒しましょう。


十二沢

十二沢

十二沢

辿り着いたら・・・

Top Page