’00,4,18 武尊・剣ガ峰

自律神経失調症と言うのがある。
傍から見ると何の症状も見えないので、怠け病と思われたりするが、本人は結構辛い。
数年前の夏、突然体調不良に陥り入院した。10日間、あらゆる検査をしたが異常は無かった。
その後回復し、また発症の繰り返しで、結局、自律神経失調症と診断された。
それが、しばらくなりを潜めていたが、久々にやってきた、悪夢だ。
朝、パソコンのログオンが出来ない。
…そうだ、山へ行こう。
しかし、平日の今頃の時間、一緒に行ける相手が居ない。
ニュージーランドでは一人で山に入ると馬鹿と言われるそうだ。
…そうだ、馬鹿になろう。

オグナほたか、closeしたスキー場にあたりまえだが人陰は無い。
リフトなら15分もあれば登れるゲレンデを1時間20分掛った(標高差520m)。
そこから前武尊まで後30分掛った(標高差220m)全てツボにての直登だ。
open前に来た時は5時間ラッセルした、それに比べると随分と早い。
オグナ像はまだまだ胸まで雪の中だ、この分だとGWでも充分楽しめそうだ。
剣ガ峰が見える、よし、登ろう。
急だ!、若干クラストぎみの上に先週末の雪が粗目の形で10cm程積もっている。
キックでステップを作りながら、慎重に登って行く、なんとか登頂成功。
山頂で鹿らしき足跡発見、何しに登ってきたのだろう、滑った跡は無い、またツボで下ったのか?。
滑りもしないのに登って、何の価値があると言うのだろうか、鹿の考えは解らない。
そして、いよいよ自分(馬鹿)が下る(滑る)番だ。
「いやぁ!とぅ!はっ!…」掛け声は出るのだか、なかなか足(スキー)が出ない。
きっと、清水の舞台から飛び下りるってこんな気持なのだろう…か?。
意を結して飛び出す!山廻りから谷廻りへ!…廻った!次!って言う所でエッジが流れた。
粗目と一緒に20m落ちた。
悔しいのでもう一度登り返す、で、2ターン目でまたエッジ流れ、10m落ちた。
いつしか、雪の魔術に体調は戻っていた。


車窓より武尊全景

元旦に乗せてもらった

武尊 13

45度?

剣ガ峰ピーク

鹿?

剣ガ峰ピーク

シュプール

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