武尊山は最高峰「沖武尊」を盟主に、「中ノ岳」「家ノ串」「剣ガ峰」「前武尊」等2000Mを超える岩峰群を連ね、各峰々には山岳信仰の色合いと思える石碑や像が置かれ、古来から霊場として登拝されてきた山でもあります。
そして冬の武尊と言うと、内陸の独立峰ゆえの雪質の良さと量の多さにて、周辺に6つのスキー場を備えるほどのスキーの盛んな山へと変わる。特に「オグナほたかスキー場」は標高の高さも相まって、人工降雪機も無く100%天然雪で営業すると言う、今時珍しいスキー場(ただ単に貧乏だと言う話もあるが)。また、降った後のピステの稼働率が極端に悪く、一般スキーヤーからは敬遠されるが、その分ボーダーと一部少数のテレマーカーには大歓迎。今や「降ったらオグナ」は周辺ボーダーの間では定説となりつつある(現に翌月曜日に一人で行った板垣氏の話によると、ボーダーがわんさか集まっていて、アッと言う間のパウダーだったそうです)。
しかし、不良テレマーカーとしては「降ったらオグナ」では物足りない。「降ってる時、武尊!」を合い言葉に 今シーズン10回目の前武尊登頂はもちろん吹雪であった。
コースを特別に書きました、でもあまり参考にしないでください、雪崩の危険性があります、現に平成7年に荒砥に一人流されました(岳人’96年3月号参照)。各自の判断力と充分な装備の上入るのがベターだと思います。
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