いつもとちょっと趣の変わったツアーをしてきました。何が変わっているかと言うと、シールがいらない、一部パトロールのガイド付き、昼食はジャズを聞きながらのパスタランチ、雪崩の心配がほとんど無い、代わりに硫化ガスが臭い、ボーゲンの多用、転ぶと痛い、等々。雪質も変わってました、クラスト、シュカブラ、パック、時々薄っすら新雪、そして下は完璧モナカ。
人命救助もしました、ヘリで来たゲレンデそのまんま(空荷)の7人組、あれだけロープやら旗が立っているのに、何を迷ったか一つ向こうの沢へ降りていく姿発見、ラッセラ〜を伝令に出し、正規ルートへ誘導、「ありがと〜ございます」と感謝されることしきり、途中では食料及び水提供、ふたたび感謝される。まぁ、スコップまではとは言わないですが、せめて水とチョコレートの一箱ぐらい持って来ても良いようなもんです…一応、距離14キロ、気温マイナス3度、若干の風、時に強風、クラスト、シュカブラ、パック、時々薄っすら新雪で、下は完璧モナカです、薮はうるさいし、蟻の戸渡り落ちそで怖いし。
要は知らなかったんだよね、ただヘリスキーって言う名前に魅せられて、今時のこの辺の山を滑るというのが、どういうものなのか。沢から上がってきた時1人の娘に聞きました「もう、二度と嫌でしょう」って、そしたら「二度と嫌!」って即答されました。「おじさん達は毎週こんなのやってるよ」とは言えませんでした。
おそらく管理ツアーと言う形で始めたのでしょうが、どんなに旗が立っていようが、無線連絡密にしようが14キロに及ぶ冬山です、山を知らない普通の人を入れるのでしたら、も少し気をつかってやらないと…。折角の草津の試み、残念な結果で終らないよう祈りたい。 |