「明日、どうする?」
「雨飾行きてぇなぁ〜…」
「だ、だって、昨日行ったもん」
「行って無いもん…雨飾行きてぇなぁ〜」
「今日の天気じゃ、明日カリカリか最中だよ〜」
「雨飾行きてぇなぁ〜…」
「り、林道長いんだよ〜、P4の登りきついし…」
「雨飾行きてぇなぁ〜…」
「わ、わかったよ〜ぅ、行くよ〜ぅ」
で、目覚めると雪だった。山田旅館の周りも圧雪(若旦那に挨拶に行ったが志賀とかへ行ってて留守だった)林道には今日は先行者のトレールは無かった。昨日のトレースも新雪にてほとんど消され、まさにラッセルラッセルの世界が目の前に広がっていた。とりあえず、本日参加の清水さんをラッセル隊長に任命(なんてったって、余力が一番あるだろうし)三日間で一番長くなりそうな一日が始まったのでありました。林道よりP4の取り付きに行くにしたがって新雪は深くなり、ついに深雪へと交わり、変わり、ラッセルをより困難なものへと変えていった。問題のP4直下の登り、まずは隊長が果敢にアタック!続いてクライマ〜西沢!そして三番手に…「ちょ、ちょっと待ってよ〜ぅ、置いていかないで〜ぇ!」なんと、ラッセルしながら登るクライマ〜西沢に、後の三人が追い付かない…。P4までの登りを一人でラッセルしてしまった…なんてぇやつだ!。P3からP2下の1800メートル地点にて登り始めて6時間、一応学習能力のある一行はここを本日のピークと決め、記念撮影。後、パウダーの中の人になったのでありました。下りにあと3時間を要し、ヘッドランプの灯りに助けられ、山田旅館に辿り着いたのは午後6時半。9時間に及ぶツアーがやっと終了し、3日目にしてやっと入れた山田旅館のお風呂…であったが、それは、思ったよりも狭く、不味く、「う〜ん風呂は熱湯のポカリだな」と、またひとつ勉強した不良一行でありました。
|