2000,1,1 朝日を見に行ってきました、武尊!

 30日夕刻、暮れの買い物を済ませ街中をうろうろしていた。別動隊はすでに戸隠にてキャンプに入っている。しかし本隊は今だ迷っていた。いくら不良と言えども、受験生を含む小・中・高3人の子供を残し、2000年と言う区切りの時間をどこか違う世界で過ごすと言うのは、さすがに気がとがめていた。 ラジオからは近隣の初日の出スポットが紹介されていた、観音山とか牛伏山とか…。「武尊だって見えるよなぁ…」「…武尊行こうか」。

ピステンにて

十二沢ゲレンデ最上部

ツエルトの中

2000年1月1日
AM2:07 2000年の年越しを子供らと平和に過ごした不良夫婦は一路武尊へと向かう。
AM3:17 オグナほたか駐車場、元旦の夜中だと言うのに駐車場係がいる。 車も10数台止まっている、「やっぱ、同じ事考えるのはいるんだ〜」と感心。シールを貼ったり、ヘッドランプを用意して少し待つ、数人に連絡したが参加表明したのは一人だけだった、でも、来ない…。 まわりの車も、ただ仮眠を取っているだけのようだ。しかたなく出発、月も星も出ているのだが、なぜか粉雪が舞っていた。
AM3:40 オグナスキー場を登りはじめる。硬い、スキーを担ぐ。上ではピステンが盛んに作業を行っていた。「文句言われるっかなぁ〜」なるべく端の方を、じゃまにならないように歩く2人。月明かりは思ったより明るい。そして、緩斜面が終った頃、案の定ピステンに止められる「止まって下さ〜い」。そうだよなぁ、こんな真夜中にスキー担いでとことこ歩いてりゃ止めるよなぁ。月が出てたって雪舞ってるし、風も出てきたし、山頂は吹雪いてるかも…でも、行きたかったなぁ〜。 ピステンからおじさんが降りてきて言った「上でも作業しているから、危ないから乗って下さい」。折角登ったんだけど降ろされちゃうんか、ザックを後ろに縛り付けられ、狭い車内に2人乗せられ動きだしたピステン。でも、行き先は下のレストハウスではなく、上の十二沢ゲレンデ最上部だった。「気を付けて行ってきて下さい」そんな言葉を残して去っていくピステン。ザックを担ぎ直しスキーを履く2人。「風、強いけど行ける所まで行こう」。
AM5:55 前武尊山頂着。晴天なれど吹雪、日が昇るであろう皇海山方面は厚い雲、山頂そばの木陰にツエルトを設営して待つ、寒い…眠い…。 
AM7:00 日の出時間は過ぎている、だが陽は雲の中、外はほとんど厳冬期の田茂萢(八甲田)状態。 
AM7:40 あまりの寒さに撤収、外に出る。ツエルトを丸めようとした瞬間、背に輝きを受ける。
AM7:44 皇海山を被う雲の上に2000年最初の朝日を見る。

ツアーをするのにゲレンデを使うことはよくある。でも、まずゲストとは見なされず、だいたいいじめられる(特にP系はひどいらしい)。今回、「風向きが違うから、朝になれば晴れるよ」と言って吹雪の中送り出してくれたピステンのおじさん。こんなスキー場だってあるんだ、「スノーパル オグナ ほたか」。


2000年1月1日、朝日!

朝日を受けて

お決まり、オグナ像の前にて

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