小さき花達

コバイケイソウ
ユリ科シュロソウ属 小梅形草 Veratrum stamineum

下仁田から御荷鉾スーパー林道へ登る途中に、小さなお花畑がある。お花畑と言ってもニリンソウ中心の、いたってシックな、こじんまりとしたものだ。

で、ある時、いつものようにMTBにてエッチラ林道を登っていると、そのお花畑の脇に車が止っていた。で、1人のおじさんがその中で何かをしている。ん?、雉子撃ち?。いや何かを掘っている。盗堀か!。これは見逃すわけにはいかぬと自転車を降り、おじさんに近付き「これこれおじさん、そういう事はいけません」と意見をしました。するとおじさん、えらく恐縮し「ごめんなさい、どうか御勘弁を〜…」と、掘ったものを急いで元に植え直し、逃げるように立ち去ったのでありました。

その、盗堀品がこのコバイケイソウ。でも、なんでコバイケイソウ?お浸しにでもして食べるつもりだったのかな〜ぁ?。それなら余計な事言わないで食べさせてあげたのに〜ぃ…。死ぬ事は無いだろうけど、有毒植物です。

ちなみに、翌週も同じルートを登り上げたのでしたが、植え直したコバイケイソウ、もちろん枯れていました。

もう20年も昔のお話です。今は見知らぬおじさんに意見など、とてもとても恐くて出来ません。

< 乗鞍、7月 >



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