小さき花達

ヒオウギアヤメ
アヤメ科アヤメ属 檜扇菖蒲 Iris setosa

夏の芳ヶ平に、ワタスゲにまざりポツリポツリと咲く花ヒオウギアヤメ。
ヒオウギのヒは緋だとばかり思っていたら、檜なんですねぇ。つまり時代劇で公家さんがよく持ってる木でできた扇、檜扇です。確かにどこを見ても緋色した部分など無く、なぜ緋なのだろうと言う疑問は持っていました。要は葉っぱが平べったく、檜扇みたいだからってぇ事らしいです。

花の名前と言うのは形体で付けられているのが多いようです。そこには人間の名前のように、希望とか未来とかは無く、ただ単に識別…。まぁ、どうせ花は自分の名前など知らないんですけど。

祖父が昔鉄砲打ちをしていました(今で言うハンターです)。そして、犬をず〜っと飼っていました(ポインターと言って猟犬です)。で、前の犬が死んで新しい犬を買う時、その売り主が「あと幾ら出せば血統書を付ける」って言ったんだそうです。祖父は一言「犬に血統書は読めねぇ」。

時々、紙切れを自慢する人がいますが…、いや、もちろん面と向っては言いませんよ、でも、心の中で↑の言葉ポツリと。

< 芳ヶ平、7月 >



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