’02,10,13 香草温泉 


 「香草温泉」って何処にあるかって言うと、春頃のBE-PALに「香草温泉」と間違って紹介されていた「常布ノ滝温泉」のすぐそば、直線にして1km位の所、毒水沢上流標高1700m付近の道無き谷間にあります。しかし「常布ノ滝温泉」と違い2.5万の何処にも温泉マークは無い、「香草」なる地名すら無い、携帯圏外かどうかは知らないが、間違い無く郵便物配達区域外ではあります。
 「香草温泉」を最初に発見したのは明治の中頃、彼の「ベルツ」だって話ですが定かで無い。「木村屋」だか「井村屋」だかの別荘があったとか無かったとか言う話もどこかで聞いたが定かで無い。しかし、一時期「一井」の別館があったと言うのは本当の話らしい。今でも「蟻の塔渡」から「常布ノ滝」の展望台に向かう途中あたり、コンクリ舗装と両側を石積みされているのが当時の名残りだろうと勝手に解釈している。
 で、どうやって行くかって言うと、毒水の丸太橋までは問題ない。上信越自然遊歩道であります。そこからは道は無い。あるのは川と谷と滝と大きな滝と崖と岩・ガレ・熊笹・薮…と言っても、そんなに難しい訳でも無い。両手両足がちゃんと使えればなんとかなる(特に両手が使えるって言うのは必須条件)。それと、亜硫酸ガスを多少吸ってもめげない肺と、初対面の熊さんを上手く手名付けられるクロコダイル・ダンディーみたいな能力…そんなものもあると助かる。
 では、その「香草温泉」ってどんな温泉かと言うと、文献によると「含Fe−Al-SO4・Cl、55〜66℃、pH=1.1〜1.6、溶存成分14.444g/kg(7号泉)」7号泉っていうのは写真で言う「香草温泉(元湯)」の一番手前に写ってる辺りだと思う(ここがちょうど大人二人のんびり寝湯が出来る程度の広さなのだが、残念ながら一人で行った為、ちと淋しかった)。つまりは温泉紹介風に言うと「含鉄・アルミ−硫酸塩泉(強酸性高張性高温泉)」となるらしい。特筆すべきはpH=1.1〜1.6(日本一の強酸性を誇る「玉川温泉」がpH=1.2)すっぱいとか言うレベルでは無く、苦い。胃酸よりも強い酸性泉にお肌の弱い方はダメって感じ。で、自分はと言うと、出たり入ったり小一時間、面の皮は人並みよりもちょっと厚めでありました。ちなみに「白根・湯釜]がpH=1.0〜1.1とか…一度入ってみたい。


毒水遡上

難関大滝

大滝クリアー

振返れば秋

1号泉

2号泉

湯花

4〜10号泉

香草温泉(元湯)

10号泉

上より

上より

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