’00,4,2 万座・白根、極楽温泉付、芳ヶ平パスタツアー

 朝からの移動性高気圧により、穏やかな晴天が広がるとばかり思っていた一行は、草津・天狗にて強風によりゴンドラ停止の情報を得、唖然とする。で、代案を考える事しばし。
 代案1、 静可山から本白根へシール登行。
 代案2、 万座・朝日山よりの入山。
 代案3、 志賀・横手よりの入山。
 代案4、 四阿、湯の丸、根子、浅間…等違う山を登る。
 結局「パスタツアー」と言う事で、昼食を用意していないと言うのを第一の理由として(つまりは芳ヶ平へ行かなくては昼飯が無い)代案2に決定(志賀はいかんせ遠い)。早々に草津を離れ万座へと向かったのでありました。
 ただし、これには条件がありました。それは朝日山ゲレンデのリフトが動いているという事です。万座有料道路の料金所にて念を押すように(何と言っても片道1000円も払うんですから、行って動いてないと怒ります)窓から5人で「ほんとに動いているだろうなぁ〜!」と威圧、「か、確認します…もしもし…は、はぃ、動いているそうです」と言う返事にて1000円払い万座有料道路通過。
 で、一つ大事な事を忘れていた。朝日山を含む万座スキー場が、ツアラーにとって最大の鬼門、彼の悪名高きプリンスが経営していると言う事!。ザックを背負って、リフト券売場に近付こうとしただけで、リフト係が嬉しそうに歩いてきた。そして、どうだぁ〜!このブルーのユニホームが目に入らぬか〜!と言ったような、でかい態度(体もでかかった)で「ツアーですか、ツアーは禁止です」。でも、今回は相手が悪かった。女気無しの男五人、鬚面、顔黒、グラサン、坊主に、その子さん、いかにも堅気らしからぬ人相が揃った。「ツアーじゃねえょ、上に飯食いに行くだけだょ」急に声が小さくなるリフト係「でも、除雪やってて危ないですから…」「道なんか歩きゃぁしねえよ!」「で・でも…」「うるせぇんだよ!」「じ、じゃぁ自己責任と言う事で…」「そんな事ぁわかってらぁ!」と言ったような内容の会話を、も少し穏やかな口調で交わした後、リフト券購入「一回券一枚くださ〜い」。
 そして、リフトに乗ろうとすると、こんどは昔マンガで見た世界制覇を企む悪の軍団の手下のような、黒いツナギを着た連中(パトロール)がやって来て言った「ツアーですか、ツアーは禁止です」「ツアーじゃねえょ、上に飯食いに行くだけだょ」「でも、除雪やってて危ないですから…」「道なんか歩きゃぁしねえよ!」「で・でも…」「うるせぇんだよ!」「じ、じゃぁ自己責任と言う事で…」「そんな事ぁわかってらぁ!」と言ったような内容の会話を、再び、も少し穏やかな口調で交わして、やっと白根お釜めぐりが始まったのでありました。
 そしてそして、道を歩き(道歩く方が楽だもの)やっと白根山へ取り付く。すると今度はメットをかぶった黄色い服着た兄ちゃんが、でっかい赤い旗降りながらやって来た。またかよぅ!「ツアーじゃねえょ!、上に飯食いに行くだけだょ!」「い、いえ、そうじゃ無くて除雪した雪、あっちで落としているんで、危ないから近付かないで下さい」「あっ、すいません、了解しました…ちょうどよかった、一緒に写真を撮りましょう、ハィ、チーズ、パチリ」いやぁ〜ツアーって本当に楽しいですね。
 その後、ヒュッテにてスノモ軍団に聞こえよがしの火花を飛ばし「うるせえんだよなぁ〜!」「けむいんだよなぁ〜!」「自然が泣いてらぁ〜!」。万座の露天風呂で先客を追い出し(た、訳では無いのですが、みんな出て行った)。やりたい放題の不良グループは榛名町の寿司屋、万年屋(うなぎ・寿司・酒・肴)にて、今日のツアーの無事を感謝し、明日のツアー(来週末)の安全を祈り、午後11時、榛名町にて解散となった次第でありました(その後、最終、清瀬には何時に着いたのだろうか、定かで無い)。
 ※ なお、当記録はフィクションを多分に含んでいます。登場する人物・団体等は実在するけど…あまりマジにならないで下さい、ジョークです、心は広く、リードは狭く、スキーは楽しく!

除雪隊員と共に
白根1
白根2

お釜

芳ヶ平ヒュッテ

お釜を背に

火口壁

万座 Spa

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